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食品包装のラミネートは機能性で選ぶ

2018.02.08

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食品包装のラミネート袋、ラミネートフィルムとよく耳にする言葉だと思いますが、普通の袋やフィルムと何が違うのでしょうか。
知らないままラミネート製品を使い続けると実は無駄になっていることもあるかもしれません。

そもそもラミネートとは

食品包装にまず求められることは、中身の保護です。

消費者により美味しく商品を届ける、食品の安全性を高めるということが、いずれ捨てられてしまう食品パッケージの最大の役目といえます。

そのため、防湿性、遮光性、ガスバリア性、防湿性、真空包装適性など、食品を包装する袋には様々な機能が必要となります。

それを適えるのがラミネートという加工です。

ラミネートは積層とも呼ばれ、フィルムとフィルムを貼り合せる加工です。


例えば、ご家庭でおにぎりを包むのによく使われるアルミ箔(アルミホイル)は、遮光性・耐熱性に優れ、酸素透過度も低く、耐熱性もあり食品の保存に効果的です。


しかし一方で、シワができやすい、破れやすいなどの短所もあり、さらにそのままでは袋状に加工出来ません。

極端な例ですが、アルミ箔の表面にPETや紙を、裏面にポリエチレンをラミネートすれば、アルミ箔を両面から保護することになりシワや破れは発生しにくくなります。

さらにポリエチレンは熱シールがしやすいので、口を閉めることが可能となり、袋状に加工できます。


このように、違う材質同士を接着剤等を用いて貼り合せ、お互いの長所を生かしつつ、さらに短所を補って付加価値と高めるというのがラミネート加工です。

機能性で選ぶ

・お土産用のまんじゅうなど比較的長期の賞味期限を求められるもの
・糸こんにゃくなど水も一緒に包装するもの
・コーヒー豆のような香りを保たせたいもの

これらはそれぞれ袋やフィルムの材質は異なります。

中身を保護するために必要な条件は何かをまずは考えてからラミネートフィルムを選びましょう。


以下は、一般的にラミネートフィルムでよく使われる、機能性を持った材質を簡単に紹介します。


【OPP(ポリプロピレン)の特徴】
比較的に低コストでコシがあり、食品に限らず幅広く利用されている。防湿性があるが酸素をよく通す。

そのため、酸素の影響を受けにくい食品である 乾燥食品・砂糖・せんべいなどの菓子・冷凍食品などの
包装に使用される。



【ONy(ナイロン / ポリアミド)の特徴】

耐熱性・耐寒性・耐ピンホール性に優れている 強靭な材質。防湿性は劣る。

そのためラミネート製品にして、液体包装や冷凍食品、突起物を持った食品(トレーも含む)を包装するのに適している。

「ナイロンポリ」とよく呼ばれる袋は ナイロンとポリエチレンのラミネート製品で、真空包装用として使用されたり
-40℃の冷凍食品包装や高温ボイル殺菌にも対応できるものがある。


【PET(ポリエステル)の特徴】

最大の特徴は保香性・耐熱性・耐寒性。コーヒー豆など香りを保ちたい商品に使用されることがある。
また耐熱性は抜群で、アルミやナイロン等とラミネートをして、レトルト殺菌も可能となる。

上手に使って無駄をなくす

ラミネート製品は材質の組み合わせや製法によりいくつものパターンがあり、それぞれ機能性は変わります。

ラミネート製品を使用することで食品の保護は高まります。


そのため、
「ラミネートフィルムを使用し、より美味しい商品を消費者に届けれるかも」
「ラミネートで強度のある材質を使用することで、破袋などのロスが軽減するかも」
期待できることもありますが、

「あれもこれも付加しすぎて、スペックが高くなり、無駄にコストをかけていないか」 など
見直しが必要なものもあります。

これらはやはり包装資材商社やメーカーに相談してみてください。

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